生産・品質・調達管理機能についてレッグスの
競争力を支える、
生産品質管理力

執行役員
レッグス深圳貿易有限公司 
総経理木南 真MAKOTO KINAMI

レッグスは、お客様の商品に付属させたり賞品として配布する、プレミアムを中心とした販促領域で成長してきました。プレミアムのビジネスと言うと、その企画・立案の側面をイメージする学生の方が多いようですが、レッグスの場合は、原材料の仕入れから生産、品質管理など、ものづくりに確かなノウハウと実績があり、これも当社の競争力を支える重要な機能の一つとなっています。日本全国で生活者の手元に届くプレミアムの品質に問題があれば、お客様のブランドを大きく傷つけることになるばかりか、針などの異物が混入していれば安全にも関わってきます。そのため、生産品質管理には力を入れており、中国にレッグス深圳貿易有限公司を設立したのも、生産の現地で品質管理をすることを目的としています。

かつてプレミアムなどのSP製品の生産は、「安くて早いが、出来が悪い」というのが業界の常識でした。しかし私たちは、生産の過程で生じた不良品を取り除くのではなく、「源流管理」と言って、そもそも不良品が生じないような生産体制を目指してきました。その結果、「安くて早くて、品質も高い」というものづくりを実現できています。当社は大手メーカーの製品のOEM生産も長らく担ってきており、その過程で品質を高度化させるノウハウを蓄積してきました。メーカーの厳しい生産品質基準を満たす企業努力を続けてきたのが、今ではものづくりのプロとして、逆にお客様からどのような生産品質基準を設定すればよいか等のご相談を受けるまでになりつつあります。

多岐にわたる専門性を
身に付けて欲しい
生産品質管理を高いレベルで行うには、専門的な知見をこつこつ積み上げていくことが重要です。原材料の購買に関する知見、工場で使用する金型についての知見、木材・金属・プラスチック等素材についての知見など、奥の深いそれぞれの知見を、幅広く培うというように、専門性と幅の広さの両面が求められます。

先述した生産品質に関するお客様へのアドバイスをはじめ、多品種少量生産の増加、什器分野への品質管理など、新しい流れは確実に起きています。そうした変化に対応し、変化に先んじて挑戦していくためにも、社員には多岐にわたる専門性を身に付け、それらをアレンジしていきながら、組織としてパフォーマンスを挙げて欲しいと思います。とりわけ新人の方には、まずは様々な分野のプロのもとでしっかり学び、コミュニケーションを欠かさず、一歩一歩誠実に成長していって欲しいと思います。